皮膚外科

皮膚専門医が皮膚外科手術を行っております。

はなさき皮膚科クリニックの皮膚外科では、皮膚に生じた病変(傷、ケロイド、いぼ、ほくろ、良性腫瘍、巻き爪など)の外科的処置を行っております。
炭酸ガスレーザーを用いた老人性いぼやほくろの切除も可能です。

皮膚外科の診察について

まず当院での診察が必要です。診察によっては血液検査、生検術(細胞検査)が事前に必要なことがあります。
手術日時を予約します。

適応疾患
  • 大きさ数センチまでの良性および悪性腫瘍(レーザーで治療できないもの)
  • ほくろ(レーザーで治療できないもの)
  • 瘢痕、ケロイド(手術可能なもの)
  • 陥入爪(巻き爪)根治手術
手術 指定された日時に承諾書を持参し来院します。
局所麻酔を用い、多くのものが20-30分程度で終了します。大半の方が車を運転して帰宅できます。
手術後 手術翌日は消毒に来院していただくことがあります。その後は問題がなければ自宅で消毒可能です。
抜糸予定日に再診します。

外科的処置が必要な皮膚病

良性腫瘍

皮膚に生じたできもののことを皮膚腫瘍と言います。腫瘍とは組織の一部が病的に変化し、増殖したものです。腫瘍は良性と悪性に大きく分けられ、良性腫瘍は一般に増殖が緩やかで生命をおびやかすようなことはありません。
はなさき皮膚科クリニックでは、下記のような皮膚に生じた良性腫瘍の手術を行います。
なお、皮膚がんであった場合など、必要があれば適切な医療機関をご紹介いたしますので、安心してご相談ください。

アクロコルドン

主に首などの皮膚の軟らかい場所にできる、2~3mm程度の良性腫瘍です。徐々に増えるのが特徴です。
炎症が起きてしまった場合や、美容的に気になるようであれば、治療を行います。

治療方法

液体窒素を用いて凍結させたり、炭酸ガスレーザーで焼き切ったりします。

粉瘤(ふんりゅう)

皮膚の皮が毛穴の奥で袋を作ってしまい、中に老廃物や皮脂が溜まった半球状の腫瘍で、中央部には黒点状の開口部があります。
強く圧迫すると、開口部から臭いドロドロした内容物が排泄されるケースがあります。

治療方法

局所麻酔でメスによる日帰り手術が可能です。

石灰化上皮種

病名にもあるように、皮膚のすぐ内側にカルシウムが沈着して、石灰のように硬くなる良性腫瘍です。
ほとんどは無症状ですが、ときに痒みや押した際の痛みを伴ったりすることもあります。

治療方法

局所麻酔でメスによる日帰り手術が可能です。
摘出した組織は、病理検査をして確定診断をつけます。

加齢性のいぼ(老人性いぼ)

老人性のいぼは、紫外線の影響や老化に伴い発生する良性の腫瘍です。
男女ともに50代以降になると多く見られ、早い方ですと30代で出てくることもあります。
ウイルス性のいぼと異なり感染するものではありませんし、いぼ自体は良性のものですので、心配はありませんが、見た目や手触りなどが気になりストレスになる方もいらっしゃいます。
特にお顔のいぼは年齢を感じさせやすくなりますので、お悩みの方はお気軽にご相談下さい。

治療方法

炭酸ガスレーザーで除去します。また、所見によってはメスで切除をおすすめすることもあります。
炭酸ガスレーザー治療について >

ほくろの治療

ほくろは、正式には色素性母斑と言い、皮膚の一部にメラノサイトという色素細胞が集まったものです。
ほくろは皮膚悪性腫瘍、特に悪性黒色腫との鑑別が大切です。悪性黒色腫はリンパ節に転移しやすく、進行の速いことが多いため、怖れられています。
短期間で急に大きくなったり、色が濃くなったり、色素が周りの皮膚に染み出してきたり、硬化してきたような場合は、注意が必要です。
悪性黒色腫が疑われる場合は生検はせずに対応可能な病院を紹介します。

治療方法

悪性の疑いがないほくろは患者さんと相談しながら手術、あるいは炭酸ガスレーザーによる施術を行います。
炭酸ガスレーザー治療について >

ほくろの照射前・照射後

巻き爪根治治療

陥入爪(かんにゅうそう)とは、いわゆる巻き爪と言われているように、爪が内側に巻いてしまう状態のことで、具体的には、爪の横の部分(爪縁)が皮膚に食い込んでしまう状態を言います。
巻き爪が悪化すると、爪が足の趾(ゆび)の肉に食い込み、足の趾が炎症や化膿や不良肉芽を起こし、腫れ・赤み・痛みが発生します。炎症がエスカレートすると皮膚が化膿し、歩くことも困難になることがあります。

治療方法

巻き爪といえども、根治治療が必要です。手術が根治治療の第一選択です。また、保険適応はありませんが矯正クリップによる治療もあります。

瘢痕・ケロイド

手術あと(手術後瘢痕)、きずあと(外傷後瘢痕)、やけどあと、ケロイドなどでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

治療方法

内服、外用療法、ステロイド局注療法、場合により手術を行います。

皮膚外科で使用する医療機器

炭酸ガスレーザー(レザックCO2)
炭酸ガスレーザー(レザックCO2)

炭酸ガスレーザーはレーザーエネルギーが水分に吸収され皮膚表面から病変を蒸散します。
照射時に強い熱が生じるため、局所麻酔が必要です。
ほくろ、老人性いぼ、ウイルス性いぼ、汗管腫、線維腫、老人性血管腫、毛細血管拡張性肉芽腫など主に良性皮膚腫瘍の治療に用います。
炭酸ガスレーザー治療について >

ダイレーザー(Vbeam)
ダイレーザー(Vbeam)

ダイレーザー(Vbeam) はヘモグロビンに吸収がよいレーザーで血管系の病変に有効です。
現在一部の疾患では保険適応が認められております。
いちご状血管腫(保険可)、単純性血管腫(保険可)、毛細血管拡張症(保険可)、赤みのあるにきび痕(保険不可)や瘢痕(保険不可)などの治療を行います。
Vbeam治療について >